鞠躬きくきゅう)” の例文
滔々とうとうたる天下その師弟の間、厳として天地の如く、その弟子は鞠躬きくきゅうとして危座し、先生はしとねに座し、見台けんだいに向い、昂然として講ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そして乙の方が甲より上の位であった時は、甲は座を離れて鞠躬きくきゅうの礼をする。と乙はこれをたすけ起し着座を命ずるが、やっとしてから甲は席に返る。等級の相違に由る礼儀の差別は中々やかましい。