しなや)” の例文
しなやかな身体がつくり出す自然な女らしいしな、健康な溢れるやうな慾望、——口のあたりをもごもごさせる徳次、滑つこい河石、——相沢へ往診に行く途中の坂路で
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
もはや この神経のしなやかさ
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
しかるに以前のしなやかさは姿を消してしまひ、又あの特長ある語尾の跳ね上りも聞えなくなつてしまつた。張りのある眼も、いつも下腹に気をとられてゐるためか、何となく伏目の感じになつてゐた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)