静寂しずかさ)” の例文
旧字:靜寂
デュアック お二人のおいでなされますあの静寂しずかさの中からは、ただお二人のお名だけが、落ちる露のように、落ちてまいります。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
何か囁いてはいるらしいが、この初夏の名月の夜の、あたりの静寂しずかさを破るまいとしてか、その話し声はしめやかであった。時刻は十二時に近かった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
鉄瓶てつびんが松風の音を立てている。こっとりとした静寂しずかさだ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)