青楼ちやや)” の例文
旧字:青樓
青楼ちややの煙草盆には、たつた一口か二口かつたばかしの巻煙草が、無造作に灰のなかに突きさゝれてゐるのが多い。
青楼ちややの主人は、それを見る度に何がな施してりたいとは思つてゐたが、どうしても恰好な物が思ひ当らなかつた。
物の値段は青楼ちややの主人には相談なしにあがつて来た。十銭の煙草は十二銭になつた。