陞任しょうにん)” の例文
「むむ、なかなかよく気がつく。その献言は用いよう。わしが陞任しょうにんしたら、きさまもこんどは栄職につけてやるぞ。……ではすぐさま、戴宗をよんで、その使いを命じよう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陞任しょうにんをたいした喜びとは思っておりませんが、この場合の御挨拶あいさつにはどこよりも先にと思って上がったのです。通り過ぎるなどというお言葉は平生の怠慢をおしかりになっておっしゃることですか」
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)