防寒靴ガローシ)” の例文
本当は新しい防寒靴ガローシをもうとっくに買わなければならない筈なんだ。底でゴムのいぼが減っちまったら、こんな夜歩けるものじゃない。
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
防寒靴ガローシはだいぶ古で、歩くとパクつくが、何! これがソヴェト五ヵ年計画に障害を来すわけでもないさ。——
ワーニカとターニャ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ホテル・パッサージの入口のドアの上には、伸子たちがいたころのとおり、紫インクで書いた正餐アベードの献立がはり出されていた。防寒靴ガローシをあずかる階下の玄関番が、はじめて見る若い男にかわっている。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
真新の防寒靴ガローシ八足も見つけられた噂があった。
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「ああ、防寒靴ガローシをぬいでしまいたい!」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)