“閾口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきいぐち50.0%
しきゐぐち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガルスワーシーは景子達が室へ入るのを待ち兼ねたように閾口しきいぐちまで出迎えて握手の手を差し出した。近頃氏の握手には木骨に触れる性の無い堅さを感じる。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
するとそこには五つか六つ位の、髮を切り下げた女の子が、薄暗い閾口しきゐぐちに眼をぱつちり見開いて、默つて立つてゐた。その顏には笑つていゝものなら笑ひ度いと云ふやうな表情があつた。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)