間人かんじん)” の例文
然るにひとり吾輩の如き世間無用の間人かんじんにあつては、あたかも陋巷の湫路今なほ車井戸と総後架そうごうかとを保存せるが如く、七夕たなばたには妓女と彩紙いろがみつて狂歌を吟じ
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
換言すれば余裕がある人でなければ出来ない趣味である。間人かんじんが買物に出ると途中で引かかる。
高浜虚子著『鶏頭』序 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
古い言葉に「間人かんじん」と書いて、「マヒト」または「ハシヒト」というのがあります。