錆聲さびごゑ)” の例文
新字:錆声
そして遠くで聞くも近くで聞くも同じやうな一種の錆聲さびごゑで、矢張低く呑氣に『豆腐ア』と、呟やく如く叫んで過ぎた。伯母さんは敢て氣が附かなかつたらしい。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)