銭形ぜにがた)” の例文
旧字:錢形
その名の御幣餅にふさわしく、こころもち平たく銭形ぜにがたに造ってくしざしにしたのを、一ずつ横にくわえて串を抜くのも、土地のものの食い方である。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
早くも悪太郎の一人は、当の敵を仕とめて竹の先に貫いて、与八の面前に差出したのは、銭形ぜにがたの怖るべき毒蛇であることを知ると、それに噛まれたという女の子を、与八はいきなり取っつかまえて
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銭形ぜにがた金形かねがたついた
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)