鉦磬しょうけい)” の例文
老侍女「はい」(老侍女は何の事とも判らず阿弥陀仏に一礼し燈台あかりを式部の机に備え、それから斎を用意し隣へ持って行く。日はとっぷり暮れ、鉦磬しょうけいと虫の声、式部は静かに筆を走らす。)
或る秋の紫式部 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)