鉄漿親かねおや)” の例文
ごらんなさい、お粂がかたづいて行く当日に、鉄漿親かねおやへ出す土産みやげの事まで先方から気をつけてよこして、反物たんもので一円くらいのことにしたいと言って来ましたよ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
六郎兵衛は女房がお岩の鉄漿親かねおやになっているうえに、平生喜兵衛を心よからず思っているのでことわった。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)