針先はりさき)” の例文
いそいで、寝巻ねまきをジャンパーに着かえ、夜具を押し入れにしまいこむと、ぞんぶんに窓をあけた。風はなかったが、そとの空気が、針先はりさきをそろえたように、顔いっぱいにつきささった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)