“釜屋”の読み方と例文
読み方割合
かまや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯木や久子も奥向きだけでなく、釜屋かまやから厨房くりやへまで出て、はたらいていた。——やかたじゅうの清掃も今朝は日ごろとちがう丁寧ていねいさであった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
念仏道場の片すみで、しゃあしゃあと朝飯をたべ、弁当までこさえて、命松丸の背に負わせているのを見ると、釜屋かまや働きの婆さんは、つい黙っていられない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして留守居の老臣、小者、釜屋かまや働きの男女十七、八名の者を残らず、じゅずつなぎとして引きあげて行った。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)