“金金具”の読み方と例文
読み方割合
きんかなぐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牧師は慌ててステツキ引込ひつこめた。ステツキといふのは、さる富豪ものもち寡婦ごけさんが贈つて来たもので、匂ひの高い木に金金具きんかなぐが贅沢に打ちつけてあつた。
「そうかい、此家うちは広いから、また迷児まいごにでもなってると悪い、可愛い坊ちゃんなんだから。」とぴたりと帯に手を当てると、帯しめの金金具きんかなぐが、指の中でパチリと鳴る。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)