重仁しげひと)” の例文
体仁早世さうせいましては、皇子みこ五四重仁しげひとこそ国しらすべきものをと、われも人も思ひをりしに、五五美福門院びふくもんゐんねたみ五六さへられて、四の宮の五七雅仁まさひとうばはれしは深きうらみにあらずや。
わが子の重仁しげひとこそ当然天下を統治すべきものと、自分も世間も思っていたのに、美福門院びふくもんいんの妬みにさまたげられて、第四皇子の雅仁まさひとに帝位をうばわれたのは、まことふかいうらみではないか。