釈放しゃくほう)” の例文
旧字:釋放
それと前後して、旅僧を惨殺した真犯人が縊死いししたので、勘右衛門は未決から釈放しゃくほうせられた。犯人は千代に失恋した村の若者であった。
風呂供養の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そッそんな呑気のんきなことじゃないよ。僕は昨夜、警視庁に留められていたんだ。そして、いまから三十分ほど前に、釈放しゃくほうになったばかりだよ」
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
警視庁では、その夜、電気商の京ぼんを釈放しゃくほうし、圭さんの嫌疑うたがいも晴れた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もちろんですとも。このような海底大陸への監禁かんきんがながくつづくと、メリー号の船客にも乗員にも病人がたくさんでてくるにちがいない。わたしはこれから行って、海底超人たちに、あなたがたの釈放しゃくほう
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)