“鄂煥”の読み方と例文
読み方割合
がっかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高定は大きくうめいて、考えこんでいたが、やがて部将の鄂煥がっかんを呼んで、その手紙を示し
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鄂煥がっかんときては彼よりももっと神経のあらいほうである。たちまちきばをむいて憤慨した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この六万の大将は鄂煥がっかんといって、面は藍墨あいずみで塗った如く、きばに似た歯を常にくちの外に露わし、怒るときは悪鬼の如く、手に方天戟ほうてんげきを使えば、万夫不当、雲南随一という聞えのある猛将だった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)