都合ぐつ)” の例文
「あんさんのお父つぁんに都合ぐつが悪うて、私は顔合わされしまへんがな」柳吉は別に異をてなかった。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
が、柳吉は「お前は家にりイな。いま一緒に行ったら都合ぐつが悪い」蝶子は気抜けした気持でしばらく呆然ぼうぜんとしたが、これだけのことは柳吉にくれぐれも頼んだ。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
が、柳吉の声は、「お前は来ん方がええ。来たら都合ぐつ悪い。よ、よ、よ、養子が……」
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)