遠賀川おんががわ)” の例文
夏は、まあええが、冬分ふゆぶんは死ぬ思いじゃったなあ。遠賀川おんががわの洲の岸に、水棹みさおを立てて、それに、舟を綱でもやう。寒風が吹きさらす。雪が降る。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
と、それまでは用心ぶかく河口に船体を隠していた数十そうが、いちどに遠賀川おんががわの水面にみなその船影をあらわした。そして、えいえいと、川すじを深くのぼって来た。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠賀川おんががわ、……川筋かわすじ……)
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)