“遠浦帰帆之図”の読み方と例文
読み方割合
えんぽきはんのず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信長の乞いに委せて遠く博多からたずさえて来て鑑賞に供えた家伝来のふく牧谿もっけい遠浦帰帆之図えんぽきはんのずは、たちこめる煙の中にも、名画の気品をすこしもさわがしてはいなかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……さすがに、この牧谿もっけいはよいの。近頃の眼福。信忠もようておけ。これがかねて噂にも聞く牧谿の遠浦帰帆之図えんぽきはんのず。なんと宗湛そうたんは、憎い名幅を所持なす男ではないか。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗湛は携えていた遠浦帰帆之図えんぽきはんのずの箱をそこへさし置いて
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)