遠方とおく)” の例文
『わざわざ遠方とおくからあまたの軍兵つわものひきいて御出征おいでになられるようなことはありませぬ……。』橘姫たちばなひめはそうっしゃってられました。
「なアに、遠方とおくへ行くんだか、どこへ行くんだか、私にも分らないんですがね……」と、またじッと考えている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「そんなことをお言いなさッて、本統なんですか。どッか遠方とおくへでもおいでなさるんですか」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)