遠慮はづ)” の例文
女子どもは何時しか枕もとを遠慮はづして四邊には父と母と正雄のあるばかり、今いふ事は解るとも解らぬとも覺えねども兄樣兄樣と小さき聲に呼べば、何か用かと氷袋を片寄せて傍近く寄るに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女子をんなどもは何時いつしか枕もとを遠慮はづして四辺あたりには父と母と正雄のあるばかり、今いふ事は解るとも解らぬとも覚えねども兄様にいさん兄様と小さき声に呼べば、何か用かと氷袋を片寄せて傍近く寄るに
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)