七月の二十六日には、江戸からの御隠使ごおんしが十二代将軍徳川家慶いえよし薨去こうきょを伝えた。道中奉行どうちゅうぶぎょうから、普請鳴り物類一切停止の触れも出た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この庄屋たちは江戸の道中奉行どうちゅうぶぎょうから呼び出されて、いずれも木曾十一宿の総代として来たのである。その中に半蔵も加わっていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
のみならず、毎年あるいは二、三年ごとに、人馬徴発の総高を計算して、それを人馬立辻じんばたてつじととなえて、道中奉行どうちゅうぶぎょうの検閲を経なければならない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)