遑無いとまな)” の例文
勢ひでかどより曲り来にければ、避くべき遑無いとまなくてその中を駈抜かけぬけたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
前後の分別に遑無いとまなく、用人の素頭すかうべ抜手ぬくても見せず、ころりとおとしぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)