遊女うかれめ)” の例文
柳田君は右の連歌の詞書の中なる「さきくさ」を「人形芝居の一曲なるか」と解しておられるが、これは曲名ではなくて遊女うかれめの名であった。体源抄十に
八瀬やせ遊女うかれめか、それとも京の白拍子しらびょうしか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
傀儡くぐつ遊女うかれめとの間にはその別があって、両者間の歌の歌い方にも相違があり、遊女は今様を律の音に歌うが、傀儡は呂の音に歌うという様な事であったと見える。
すなわち歌をうたうに堪能な遊女うかれめであったのである。