逕路けいろ)” の例文
やがて、米人フィシャー氏、嘉与吉を案内として、南口から直接登って来た、氏は昨夜温泉で、わが行を聞き、同一逕路けいろを取らんため来たのである。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
千々岩は分明ぶんみょうに叔母が心の逕路けいろをたどりて、これよりおりおり足を運びては、たださりげなく微雨軽風の両三点を放って、その顧慮をゆるめ、その萌芽ほうがをつちかいつつ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)