軒燈ともしび)” の例文
新字:軒灯
餓ゑた時程人のかしこくなる時はない。渠は力の抜けた足を急がせて、支庁坂をりきつたが、左に曲ると両側の軒燈ともしび明るい真砂町の通衢とほり
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
左に曲ると兩側の軒燈ともしび明るい眞砂町の通衢とほり、二町許りで、トある角に立つた新築の旅館の前まで來ると、渠は遽かに足を緩めて、十五六間が程を二三度行きつ戻りつして居たが
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)