身振みぶるひ)” の例文
生活の堕落は精神の自由を殺す点に於て彼の尤も苦痛とする所であつた。彼は自分の肉体に、あらゆる醜穢しうえり付けたあと、自分のこゝろの状態が如何に落魄するだらうと考へて、ぞつと身振みぶるひをした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)