“踖々”の読み方と例文
読み方割合
せつせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何が辛いと言つたつて、用が無くて生きて居るほど世の中に辛いことは無いね。家内やなんかが踖々せつせと働いて居る側で、自分ばかり懐手ふところでして見ても居られずサ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
古びた上被うはつぱり、茶色の帯、盲目縞めくらじま手甲てつかふ、編笠に日をけて、身体を前後に動かし乍ら、踖々せつせと稲の穂を扱落こきおとして居る。信州北部の女はいづれも強健つよい気象のものばかり。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)