跌踢けしと)” の例文
やや近く忍びよりて、一声高く「聴水」ト呼べば、くだんの狐は打ち驚き、まなこも開かずそのままに、一けんばかり跌踢けしとんで、あわただしくげんとするを。逃がしはせじと黄金丸は、おめき叫んで追駆おっかくるに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)