赭顔しやがん)” の例文
旧字:赭顏
果して、ぼんやりしてゐる妹の眼の前に、長身赭顔しやがんの一紳士が立ち塞がつた。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
知らず、天涯のグラアフ・レツクスはいまはた赭顔しやがん旧の如くなりや否や。
その頃の赤門生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
飛行帽まぶかに笑ふ逞ましきこの赭顔しやがん見れば期するあるなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)