“赤脚”の読み方と例文
読み方割合
はだし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
許宣はしかたなしにくつを脱ぎくつしたってそれをいっしょに縛って腰にけ、赤脚はだしになって四聖観の簷下を離れて湖縁へと走った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
女はそう言ってくつ穿いて小婢といっしょにあがって往った。許宣もその後からあがったが、それは赤脚はだしのままであった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
空には薄墨色をした雲が一めんにゆきわたっていた。許宣はしかたなしにくつを脱ぎくつしたも除って、それをいっしょに縛って腰にけ、赤脚はだしになって四聖観の簷下を離れて走りおりた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)