賛江さんえ)” の例文
継ぎはぎな幕の上に半分だけある大きな熨斗のしや、賛江さんえと染め出された字が、十燭の電燈に照らされている。げんのしょうこを煎じた日向くさいような匂がその辺に漂っていた。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)