谷活東たにかっとう)” の例文
藤村はそれからやがて小諸こもろへ行くことにきまり、その仕度したくをしていた時分かとおもう。鶴見は俳人の谷活東たにかっとうと一しょに新花町を訪ねたことがある。
この年朝日新聞記者栗島狭衣くりしまさごろも牛込下宮比町うしごめしもみやびちょうの寓居に俳人谷活東たにかっとう子と携提けいていして文学雑誌『伽羅文庫きゃらぶんこ』なるものを発行せんとするや矢来に来りて先生の新作を請へり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
やや年下だけれど心置かれぬ友だちに、——うから、本名俳名も——谷活東たにかっとうというのが居た。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)