讙呼くわんこ)” の例文
われはかの物教へんとする賢き男女の人々の間に立ちて、上校の兒童の如くなるとき、心にはむかし賊寨ぞくさいにて博せし喝采と「サン、カルロ」座にて聞きつる讙呼くわんこの聲とを思ひ
さて発行認許がいよ/\下がつたと云ふことになると、市中のものが讙呼くわんこして喜んだ。道に逢ふものが祝賀を言ひ交してゐる。これからは市の生活が一変するだらうと思つたのである。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
難に遭へるものは號泣し、壯觀に驚ける外國人とつくにびと讙呼くわんこして、御者商人などは客を招き價を論ぜり。馬に跨れる人あり、車を驅れる人あり、燒酎ひさ露肆ほしみせを圍みて喧譟けんさうせる農夫の群あり。