諸方ほう/″\)” の例文
此のうちの息子が誠に親切に時々諸方ほう/″\っちゃア、旨い物と云って田舎の事だから碌な物もありませんが、喰物くいものを見附けて来ては病人にります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さうして、ふわ/\して諸方ほう/″\あるいてゐる。田端たばただの、道灌山だの、染井の墓地だの、巣鴨の監獄だの、護国寺だの、——三四郎は新井あらゐ薬師やくし迄も行つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)