諦觀たいくわん)” の例文
新字:諦観
若し其の心を剪れば、火の氣は張つて來る、そして其の光は明らかになり、其の功は多くなる。一本の蝋燭にも一盞の燈火にも、諦觀たいくわんすれば其の氣の張弛は有る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
草木の花若くは葉を諦觀たいくわんする時は、リンナウスならざるも今の何時に相當するやを知り得るほど、正確に且つ明白に、其の草木の一日の間の氣の張弛を知り得る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
諦觀たいくわんすれば個物は本これ唯々現象のみで、現象は本これ唯々力の移動の相なのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)