トップ
>
誂向
>
あつらえむき
ふりがな文庫
“
誂向
(
あつらえむき
)” の例文
どこへ行くにも
身体
(
からだ
)
一つ動かせばたくさんなんですから、ありがたい訳さ。ことにこちとら見たいな気の早いものにはお
誂向
(
あつらえむき
)
だあね。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
尖端には
誂向
(
あつらえむき
)
の釘がありますから、それに麻縄の端を引っかけると、一間半ほど向うのお粂の部屋の格子に掛けられないことはありません。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それも、前夜の真夜中頃雨が上ってから、轢死事件のあった午前四時何十分までに、その附近を通った足跡丈けが、お
誂向
(
あつらえむき
)
に残っていたという訳だ。で刑事は先に云った犬の真似を始めたんだ。
一枚の切符
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
またとない
誂向
(
あつらえむき
)
の二階家をさがし当てた。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
誂
漢検1級
部首:⾔
13画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“誂”で始まる語句
誂
誂物
誂主
誂子
誂謗