親鸞聖人しんらんしょうにんの申されたことばとやらに——念仏行者は常に二人づれなり、弥陀みだと二人づれなり。とあったように覚えておるが、あれも冗談ごとでしょうか」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親鸞聖人しんらんしょうにん以来であり、しかもその祖師は、苦難をなされはしたが、もとが上流の出であり、いかなる場合にも凡下ぼんげとはおなじでなく、おがまれ通してきた血であることだ。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
芭蕉は真宗でいえば親鸞聖人しんらんしょうにん日蓮にちれん宗でいえば日蓮上人(6)
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)