規矩のり)” の例文
これら原始人めいた郷士出身の一群は、みずから宮将軍の功臣と誇ッて、他人を下に見、社会の規矩のりにもはまらない荒くれだった。
などのなかで、武家家族として共々にその家憲かけん作法さほう規矩のりにしばられていなければならなかったこの長い月日が、口にもいえぬ気苦労であったり、情けなさであったらしい。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)