トップ
>
覆奏
>
カヘリマヲシ
ふりがな文庫
“
覆奏
(
カヘリマヲシ
)” の例文
所謂天つ祝詞の部分に於いて、発唱者と被唱者との間に問答が行はれた事は、祝詞に於ける所謂、返し祝詞或は
覆奏
(
カヘリマヲシ
)
の存在によつて知る事が出来る。
日本文学の発生:――その基礎論――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
だから、正確に信仰上の事実として云へば、春
天降
(
アモ
)
られた日の御子が、
初
(
ハツ
)
春のみことをみこともつて、扨、秋に至つて、みこともつた事の結果の
覆奏
(
カヘリマヲシ
)
をなされる。
日本文学の発生:――その基礎論――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
櫛真智は
奇兆
(
クシマチ
)
で、卜象其物或は、卜象を出す神であらう。「亀卜祭文」と言ふは、亀卜の亀のした
覆奏
(
カヘリマヲシ
)
の形式の変形と見るべきもので、此に対しての呪言を求めれば、中臣太詔詞の外はない。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
年頭の朝賀の式は、段々、氏々の代表者の
賀正事
(
ヨゴト
)
(天子の寿を賀する詞)奏上を重く見る様になつたが、恒例の大事の詔旨は、此受朝の際に行はれた。
賀正事
(
ヨゴト
)
は、詔旨に対する
覆奏
(
カヘリマヲシ
)
なのであつた。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“覆奏”の意味
《名詞》
繰り返し調査し奏上すること。復奏。
(出典:Wiktionary)
覆
常用漢字
中学
部首:⾑
18画
奏
常用漢字
小6
部首:⼤
9画
“覆奏”で始まる語句
覆奏詞