そして一度崩したものを押し上げると、今度はちがった面に断層が出来て盛り上るので、白線は地殻の褶曲に似たような形になるのであった。
対岸には、異様な褶曲をもった高い丘がつづき、切り立った断面に洞門の黒い口が見え、沼の水が激しい水路をつくりながら、その中へ流れ込んでいる。
時々弓形の褶曲が垂直に立っていて、より大きな褶曲が上にのっているのを見ることもある。
そして一度崩したものを押し上げると、今度はちがった面に断層が出来て盛り上がるので、白線は地殻の褶曲に似たような形になるのであった。
雪がなくなると、またうるさい氷の褶曲がでてきた。こんどの亀裂は、雪庇のついたチムニー式のやつで、十尺ほどの空隙を素性の知れない雪だまりで埋めていた。