褶曲しゅうきょく)” の例文
そして一度崩したものを押し上げると、今度はちがった面に断層が出来て盛り上るので、白線は地殻の褶曲しゅうきょくに似たような形になるのであった。
対岸には、異様な褶曲しゅうきょくをもった高い丘がつづき、切り立った断面に洞門の黒い口が見え、沼の水が激しい水路をつくりながら、その中へ流れ込んでいる。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
時々弓形の褶曲しゅうきょくが垂直に立っていて、より大きな褶曲が上にのっているのを見ることもある。
そして一度崩したものを押し上げると、今度はちがった面に断層が出来て盛り上がるので、白線は地殻の褶曲しゅうきょくに似たような形になるのであった。
実験室の思い出 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
雪がなくなると、またうるさい氷の褶曲しゅうきょくがでてきた。こんどの亀裂は、雪庇のついたチムニー式のやつで、十尺ほどの空隙を素性の知れない雪だまりで埋めていた。
白雪姫 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ラミラド褶曲しゅうきょくの直後ぐらい、つまり、白亜期と第三期の間、いまから三千万年ほど以前に活動をやめてしまった古い死火山で、ここでは、熔岩隧道が噴火口の横っ腹に開いていて
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)