衒学的げんがくてき)” の例文
日本一般の生活態度が元来こういうフザけたもので、漱石はただその中で衒学的げんがくてきな形ばかりの知と理を働かせてかゆいところをいてみただけで、自我の誠実な追求はなかった。
デカダン文学論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
彼は衒学的げんがくてきな口を利くことを好むが、彼には深い思惟しいの素養も脳力も無いはずである。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
根菜と野菜とで、何かの物ぐさな、衒学的げんがくてきな徳をはぐくむからとて