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蠋
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いもむし
ふりがな文庫
“
蠋
(
いもむし
)” の例文
蠋
(
いもむし
)
のやうな惡黨だつたよ。生きてゐたら四十五六かな、まだ大した年ぢやない筈だが、手紙の書きつ振りは
巫山戯
(
ふざけ
)
てゐるくせに
愚痴
(
ぐち
)
つぽいところがある。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山の間で、鹿の脂肪層に
蠋
(
いもむし
)
のやうな寄生虫がわきはじめると、国境にも春が来たのだ。河原の楊はいつせいに煙り、鵲は朝から、遅まきながら長い尾を振る。
測量船拾遺
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
手前勘なればこそ、杓子定規なればこそ理想を
厭
(
いと
)
へ。
蠋
(
いもむし
)
を昆蟲なりといひ、
拙
(
つたな
)
き小説家を固有派なりといふときは、其際におのづから褒貶存ず。是れ演繹的批評ならざらむやは。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
蠋
(
いもむし
)
のような悪党だったよ。生きていたら四十五六かな、まだ大した年じゃないはずだが、手紙の書きっ振りは
巫山戯
(
ふざけ
)
ているくせに
愚痴
(
ぐち
)
っぽいところがある。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
蠋
部首:⾍
19画
“蠋”を含む語句
蝋蠋
芋蠋