蟲唾むしづ)” の例文
新字:虫唾
全く良い男には相違ありませんが、自負心が強大で、なまちろくて、平次が見ると、蟲唾むしづが走りさうでなりません。
「わツ、何をしあがるんだ。俺は女が嫌ひだよ。ことにお前のやうなのは、見ただけでも、蟲唾むしづが走る」
平次はさう言つて、蟲唾むしづの走るやうな顏をお勝手に戻しました。