蛤鍋屋はまなべや)” の例文
岩五郎の乾分こぶんが、ばくち場で、ちらと、妙なことを口走りましたから、帰りを誘って、蛤鍋屋はまなべやへつれこみ、かまをかけて、訊いたんです。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蛤鍋屋はまなべやへでも行って、飲みながら話すとしよう。こう、えりくびが、何時いつまでもぞくぞくしやがっていけねえ』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蛤鍋屋はまなべやの奥で、町内の顔役が笑っていた。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)