“虫喰(むしば)” の例文
旧字:蟲喰
床に掛けた軸は隅々(すみずみ)も既に虫喰(むしば)んで、床花瓶(とこばないけ)に投入れた二本三本(ふたもとみもと)の蝦夷菊(えぞぎく)は、うら枯れて枯葉がち。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
この浅間敷(あさまし)い老人の姿——空腹と老衰と病弱とに虫喰(むしば)まれている老人の姿を、誰が今日見たところで、その老人が往昔(そのむかし)、逞しい体の所有者で、そして素晴らしい好男子で
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
虫喰(むしば)みの床板に頭(かしら)打ち叩き