虚空遥こくうはるか)” の例文
風はどこからか二筋にれて来たのが、急に擦違すれちがいになってうなるような怪しい音を立てて、また虚空遥こくうはるかのぼるごとくに見えた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)