“虚空音”の読み方と例文
読み方割合
こくうおん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落日と共にあらゆる虚空音こくうおんも雲の果てに吸い込まれたような一ときだった。そこの人馬や波の模様も靄々あいあいとしておぼろである。ただ合図の煙だけが白くまっすぐに立ちのぼる。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)